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  3. 体育教師を目指しながら一般就職を併願するやり方|両立スケジュールと伝え方

体育教師を目指しながら一般就職を併願するやり方|両立スケジュールと伝え方

2026 10/19
未分類
2026年10月19日
保健体育教員を志望しながら一般就職も併願したい大学体育会生・再挑戦者向けに、併願の全体像、年間スケジュール、企業への伝え方、講師登録との組み合わせ、資金面まで実務的に解説します。

保健体育の教員を目指しながら、一般企業の就職活動も並行する。これは決して「逃げ」でも「中途半端」でもありません。教員採用試験は自治体ごとに倍率も日程も大きく変わり、実力があっても一度で決まらないことは普通に起こります。だからこそ、本命の教員試験に全力を注ぐための安全網として、一般就職を併願しておく。これは守備位置を増やして出場機会を広げるのと同じ、現実的な戦略です。

この記事では、体育教師を目指しながら一般就職を併願する具体的なやり方を、年間スケジュールの組み方、企業への志望動機の伝え方、講師登録や非常勤との組み合わせ、金銭面の設計まで含めて整理します。競技で培ったものを次のフィールドでどう翻訳するか、その手順も含めて一緒に考えていきましょう。

この記事の要点
  • 併願は可能です。教員採用試験(夏〜秋)と民間の選考(春〜夏)は山場がずれるため、冬〜春に民間、春〜夏に教採へ比重を移す設計が基本になります。
  • 企業へは「教員志望を隠す」より「期限を区切って伝える」ほうが有利に働く場面が多く、入社後も挑戦を応援する企業は実在します。
  • 不合格時の受け皿として、常勤・非常勤講師の登録、正社員、業務委託・副業の三刀流まで先に用意しておくと、本番で思い切って振り抜けます。
目次

体育教師を目指しながら一般就職を併願するのは「あり」か

結論から言えば「あり」です。むしろ、保健体育の教員を本気で目指す人ほど、一般就職の併願を同時に進めておくことを勧めます。理由はシンプルで、落ちたときの受け皿がある人のほうが、本命の教員採用試験に全力を注げるからです。

なぜ併願が合理的なのか

教員採用試験の倍率は自治体・校種・科目によって大きく異なります。なかでも保健体育は、小学校や一部教科と比べて志願者が集中しやすく、競争が厳しい傾向にあるとされています(倍率は年度や自治体で変動するため、必ず志望自治体の最新の実施状況を確認してください)。つまり、実力があっても一度で通らないことは珍しくない。これは能力の問題ではなく、椅子の数の問題です。

そのうえで考えたいのが、「落ちた翌日から何をするか」が決まっているかどうか。合格発表は多くの自治体で秋口、一方で企業の本選考は春から夏に山場を迎えます。発表を待ってから動き出すと、選択肢が一気に細ります。先に受け皿を用意しておくことは、逃げ道をつくる行為ではなく、挑戦を継続できる体制を整える行為です。JOB PITCHが「ダメでも受け止める安全網を先に渡す」ことを大事にしているのも、同じ理由からです。守りが固まっているチームほど、思い切った攻めができます。

「併願は不純」という空気への答え

体育会の現場では、「教員一本で勝負しないのは覚悟が足りない」という空気が残っていることがあります。ただ、覚悟は進路の数ではなく、準備の質で測られるものです。採用側の面接官も、生活が立ち行かなくなって志望を諦める人より、現実を見据えながら数年単位で教壇を目指し続けられる人を評価します。実際、民間企業で数年働いてから教員採用試験に再挑戦し、社会人経験を強みに合格する人も少なくありません。

併願のメリットとデメリットを整理する

  • メリット①視野が広がる:企業研究や業界分析を通して、学校以外の教育・スポーツの現場を知れる。授業や進路指導のリアリティも増す。
  • メリット②社会人基礎が身につく:エントリーシート作成、面接、ビジネスマナーの経験は、そのまま教員面接・模擬授業の表現力に転用できる。
  • メリット③経済的な安定:講師登録だけに頼らず収入の見通しが立つため、翌年以降の受験勉強にも投資できる。
  • デメリット①準備が分散する:筆記対策と企業選考が重なる時期がある。優先順位の線引きが必須。
  • デメリット②説明責任が増える:企業側に「教員志望なのでは」と見られる。ここは伝え方の設計で解決できる(後述)。

併願を始める前のチェックポイント

  1. 志望自治体の一次試験日・二次試験日・合格発表日をカレンダーに落としたか
  2. 一般就職の軸(勤務地・年収目安・業界)を3つ以内で言語化できているか
  3. 不合格だった場合、翌年も受験するのか/何年まで挑戦するのかを自分で決めているか
  4. 講師登録の受付時期と、採用の連絡が来る可能性の高い時期を把握しているか
  5. 家族や指導者に、併願の意図を自分の言葉で説明できているか

この5つが埋まっていれば、併願は「迷いの表れ」ではなく戦略になります。特に3つ目は重要で、挑戦の期限を自分で設定しておくと、どの年に何へ全力を注ぐかが明確になります。仮に今年が不合格でも進路が閉じるわけではないことは、教員採用試験に不合格だった後の進路の選び方も合わせて確認しておくと、気持ちの面でも落ち着いて動けます。

併願の年間スケジュール:いつ何を動かすか

結論から言えば、民間就活は冬〜初夏、教員採用試験は春〜夏秋と、山の時期をずらして組むのが基本です。両方を同じ熱量で同時進行するのではなく、「どちらが主戦場の月か」を先に決め、もう一方は最低限の火を絶やさない運用にする。これが、競技・授業・試験対策を抱える体育会の学生でも回し切れる現実的なやり方です。

大学3年夏〜冬:土台づくりの時期

この時期は、民間・教採どちらにも効く「土台」に時間を使います。

  • インターン参加(夏・冬それぞれ1〜2社でよい。業界を絞り込みすぎない)
  • 自己分析と競技経験の棚卸し(指導経験・主将経験・故障対応などを言語化)
  • 教職教養・一般教養の筆記に着手(1日30分でも「毎日触る」状態をつくる)
  • 専門教科(保健体育)の過去問を1年分だけ解き、現在地を把握

ここで競技経験の棚卸しを済ませておくと、エントリーシートにも教採の面接にも同じ素材を使い回せます。二度手間を減らすことが、併願を成立させる最大のコツです。

3月〜5月:民間がピーク、教採筆記を並走

エントリー・説明会・面接が集中します。この2〜3か月は民間を主、教採を従に置きます。

  • エントリーは20〜30社程度を目安に、業界を3つ程度に分散
  • 面接は「教員志望を隠さず、企業で働く理由を自分の言葉で言える」状態を優先
  • 教採対策は通学時間と朝の30分だけに固定。筆記の暗記系をここに回す
  • 4月中に願書・出願書類の要件(出願期間・証明書・単位)を必ず確認

6月〜8月:教採に全振り

一次(筆記)、二次(実技・模擬授業・個人面接・集団討論)が続きます。民間の選考は5月中に一区切りつける前提で動き、6月以降は原則として新規エントリーを止めます。模擬授業は週1回、誰かに見てもらって録画する。実技は競技の練習と切り分け、水泳・器械運動・ダンスなど苦手種目から潰します。

9月〜10月:合否判明と次の一手

結果が出たら、合格なら着任準備、不合格ならその週のうちに動き出します。

  1. 各自治体・私学への講師登録(期限が早い自治体もあるため即日)
  2. 秋採用・通年採用の企業へエントリー(スポーツ・教育・人材業界は動きがある)
  3. 翌年再挑戦の学習計画を、働き方とセットで決める

再挑戦者(社会人)の場合

働きながらの受験は、年間を「4〜5月=出願と筆記の詰め」「6〜8月=試験本番」「11〜3月=基礎固めと職場調整」と区切ります。講師勤務中なら、担当授業がそのまま模擬授業の練習になります。正社員勤務中なら、有給の取得時期を春のうちに上長と握っておくこと。業務委託や副業で働いている人は、6〜8月の稼働を意図的に落とす契約設計にしておくと、試験期に無理が出ません。

週単位の時間配分例と、リーグ戦との調整

  • 平日:朝30分=筆記暗記/夜60分=ES・面接練習または専門教科
  • 土日のどちらか半日=模擬授業・実技・面接対策のまとまった時間
  • リーグ戦・遠征週は「暗記のみ」に縮小し、翌週に振替(ゼロの日をつくらない)
  • 試合前日と当日は学習を完全に外す。罪悪感を残さないため、事前に計画表へ書き込む
  • 月1回、スケジュールの棚卸し日を設け、遅れを翌月に繰り越す

部活動と重なる時期は、指導者に併願していることを早めに伝えておくと、遠征や練習の調整が利きやすくなります。隠したまま無理を重ねるより、先に手の内を見せたほうが、周りは受け止めてくれるものです。

企業への伝え方:志望動機と「教員志望」の扱い方

結論から言えば、教員志望は原則として伝えるのが得策です。ただし「教採に落ちたら来ました」という受け身の説明ではなく、「この会社で何をしたいか」を主語にした志望動機に組み替えて伝えるのが前提条件になります。順番を間違えなければ、教員志望は弱点ではなく一貫性の証拠になります。

隠すリスクと、伝えるメリット

隠して内定を得ても、合格後の辞退や入社後の早期離職につながれば、あなた自身の信用にも、同じ大学・同じ競技の後輩にも影響が残ります。一方で伝えるメリットは明確です。

  • ミスマッチ回避:教員志望を受け止める文化がある会社かどうかを、入社前に見極められる
  • 誠実性の評価:事実を開示したうえで入社意欲を語れる人は、面接官から「嘘をつかない人」と見られやすい
  • 条件交渉の余地:入社時期や、勤務しながら再挑戦する可否を具体的に相談できる

もちろん、併願を理由に通過しない企業もあります。それは落ちたのではなく、合わない会社が先に分かっただけ、と捉えて構いません。

伝え方の型3パターン

  1. 挑戦期限を明示する型:「来年度の試験までは挑戦し、そこで結論を出します。その後は御社の仕事に腰を据えます」と期限と覚悟をセットで示す。副業・兼業可の企業や、教育系企業と相性が良い。
  2. 教育への関心を事業と接続する型:「人が伸びる仕組みをつくりたい」という軸を、研修・人材・スポーツ事業などの自社業務に結びつける。教員志望を「軸のブレ」ではなく「一貫した関心」として語れる。
  3. 完全に切り替えた理由を語る型:「教育実習で、学校という枠の外からも子どもの環境は変えられると気づいた」など、切り替えの根拠を具体的な経験で語る。根拠が抽象的だと逆効果なので、必ず出来事ベースで。

NG例と改善例

  • NG「教員採用試験に落ちたので、一般企業も見ています」→改善「教育実習で、生徒の進路選択に影響するのは学校の外の情報量だと感じました。だから人材領域で、選択肢を届ける仕事に携わりたいと考えています」
  • NG「安定している会社だと思ったからです」→改善「御社の〇〇事業は、部活動を続けた層の就業支援に直結します。自分が当事者として感じた課題を、サービス側から解きたいです」
  • NG「教員は諦めました」→改善「教員は手段のひとつでした。目的は人の成長に関わることなので、今はその手段を広げて考えています」

「なれなかった」を「解こうとしている」に翻訳する手順

  1. 教育実習・部活指導・コーチング経験で実際に起きた出来事を3つ書き出す
  2. そこで感じた課題意識を一文にする(例:進路情報が届いていない)
  3. その課題を解いている企業・職種を3社ずつ調べる
  4. 「課題意識→その会社の事業→自分が担える役割」の順に90秒で話せる形に整える

この作業は転職・就活共通の棚卸しそのものです。言語化に詰まったら、競技経験の棚卸しシートを使って経験を分解すると進めやすくなります。

体育会出身者が評価されやすい業界(目安)

あくまで傾向ですが、人材・教育/学習塾・スポーツ関連・不動産・SaaS営業などは、目標管理と対人折衝の経験を評価する企業が多い領域です。中でも教育系や人材系は、教員志望の動機をそのまま志望動機に接続しやすい利点があります。条件や採用方針は年度で変わるため、説明会や面接で「教員試験との併願を認めた実績はあるか」を直接確認するのが確実です。聞き方は「併願してもいいですか」ではなく「入社後も学び続ける社員の方の例を教えてください」と事実から入ると、角が立ちません。

不合格時の受け皿を先に用意する:講師登録・正社員・業務委託の三刀流

結論から言えば、受け皿は「講師」「正社員」「業務委託・副業」の3系統を、試験の結果が出る前に並べて用意しておくのが安全です。どれか一つに絞ると、不合格通知が届いた瞬間に生活と再挑戦の両方が止まります。先に受け止める手を用意しておけば、思い切って踏み込める。これはキャッチャーが先にミットを構えるのと同じ発想です。

1. 講師:教壇に立ち続けながら再受験する

教員採用試験の受験者にとって最も自然な受け皿が、公立学校の講師です。大きく2種類あります。

  • 常勤講師:正規教員とほぼ同じ勤務。担任や部活顧問を持つこともあり、給与・社会保険も比較的手厚い一方、学習時間の確保は難しくなりやすい。
  • 非常勤講師:担当コマ数に応じた勤務・報酬。空き時間を作りやすく再受験との両立はしやすいが、収入は不安定になりやすい。

手順としては、多くの自治体で年内〜年度末にかけて「講師登録(臨時的任用職員の名簿登録)」を受け付け、欠員が出たタイミングで教育委員会や学校から連絡が入る流れが一般的です。登録先は1自治体に限らず、通勤可能な近隣自治体・私立学校の採用情報も並行して押さえておくと声がかかる確率が上がります。給与水準・登録時期・必要書類は自治体ごとに異なるため、必ず各教育委員会の最新の募集要項で確認してください(ここで示すのはあくまで一般的な流れの目安です)。

リアルな負荷として、授業準備・分掌・部活動顧問が重なると、平日に試験勉強の時間を取るのは簡単ではありません。「朝の1時間を固定学習に充てる」「部活の遠征がない日曜を論作文の日にする」など、先に時間を枠で確保しておくのが現実的な対策です。

2. 正社員:生活基盤を固めながら再挑戦する

一般企業で働きながら再受験する場合、職種よりも「時間の使い方」で勤務先を選ぶのが鉄則です。選考段階で次を確認しましょう。

  1. 平均残業時間と繁忙期の偏り(月平均だけでなく、繁忙月の実態)
  2. 土日の扱い(完全週休二日か、休日出勤・イベント対応の頻度)
  3. 転勤・異動の有無(受験自治体から離れる可能性)
  4. 副業可否と、有給の取りやすさ(試験日・面接日の確保)

再挑戦の期限(「あと2年まで」等)を自分の中で決めたうえで、その期間に耐えられる働き方かどうかで判断すると迷いが減ります。教員採用試験に不合格だった後の進路の選択肢も、早い段階で一度目を通しておくと視野が広がります。

3. 業務委託・副業:時間の裁量を自分で握る

スクールコーチ、パーソナルトレーニング、スポーツ現場の運営サポート、SNS運用やライティングなど、業務委託で稼働する選択肢もあります。稼働日を自分で調整できるため、試験直前期にセーブできるのが最大の利点です。一方で収入の波と確定申告などの事務は自己管理になります。正社員で基盤を作り、副業で裁量と収入を上乗せする「二刀流」も有効な設計です。

JOB PITCHでは、正社員の紹介だけでなく、業務委託の案件を実際に下ろす支援、正社員×副業の組み合わせまで含めて、再挑戦の期限や生活費から逆算した設計を一緒に組み立てています。教員志望を隠す必要はありません。あなたの挑戦を前提に、落ちても止まらない形を一緒に用意するのが私たちの役割です。

両立を支える実務:お金・体力・情報管理のチェックリスト

併願がうまくいかない原因の多くは、能力や熱意の不足ではなく、資金・体調・情報の管理が追いつかないことです。逆に言えば、この3つを先に仕組み化しておけば、教採対策と企業選考は十分に並走できます。ここでは数字と手順に落として整理します。

お金:かかる費用を「目安レンジ」で把握する

金額は自治体・年度・居住地で変わるため、あくまで目安として押さえてください。

  • 教員採用試験の受験関連:参考書・問題集で5千〜2万円程度、模試や対策講座を使う場合は数万円台。受験料は無料の自治体が多い一方、会場までの交通費・宿泊費が複数自治体併願で膨らみやすい。
  • 就活の実費:スーツ・靴・鞄で3万〜7万円程度、証明写真数千円、交通費は地方在住だと1回の上京で1万〜3万円。
  • 既卒で再挑戦する場合の生活費:家賃を含めると月12万〜18万円程度が一つの目安。講師や業務委託で月10万円前後の収入源を確保できるかが分岐点になります。

見落としやすいのが奨学金の返還開始時期です。卒業年の10月から引き落としが始まるケースが一般的で、既卒で浪人する年の後半にちょうど固定費が増えます。返還猶予や減額返還の制度が使えるかを卒業前に確認し、「いつから月いくら出ていくか」をカレンダーに書き込んだうえで併願設計を組みましょう。

体力とメンタル:引退直後の落ち込みを前提に組む

競技を引退した直後は、生活リズムと目的が同時に消えるため、体調や気分が崩れやすい時期です。精神論でなく、環境側で対策します。

  • 週3回・30分でいいので運動の予定を固定する(実技試験対策も兼ねる)
  • 起床・就寝時刻を固定し、学習は午前に重い科目を置く
  • 選考・試験の直後に「何もしない日」を1日入れておく
  • 不調が2週間以上続くなら、大学の学生相談室や医療機関に早めにつなぐ

情報管理:1枚の管理表で全戦線を見渡す

自治体ごとの出願日程と企業の選考ステータスを頭で覚えるのは不可能です。表計算ソフト1枚にまとめ、週1回だけ更新するルールにします。項目例は次のとおりです。

  1. 区分(自治体/企業)と名称
  2. 出願・エントリー締切日
  3. 一次/二次の試験・選考日と会場
  4. 必要書類(成績証明・健康診断書など)と取得済みか
  5. 結果発表日と通知方法
  6. 辞退・返答の期限日
  7. 交通費・宿泊の概算
  8. 次にやるべき1アクション

とくに内定承諾の返答期限と教採の二次発表日の前後関係は、早い段階で可視化しておくと判断を迫られたときに慌てません。

「伝える力」は模擬授業と面接で共通資産になる

模擬授業の「導入→説明→活動→まとめ」という構成は、企業面接の回答構成(結論→具体例→学び→再現性)とほぼ同じ骨格です。自分の競技経験や指導経験を、45秒・90秒の2パターンで話せるようにし、スマホで録画して「結論が先に来ているか」「抽象語のままで終わっていないか」を確認しましょう。経験の棚卸しに迷ったら、競技経験の棚卸しシートを使って言語化を進めると、教採の面接カードにもそのまま転用できます。

相談先は役割で使い分ける

  • 教職課程担当・指導教員:出願要件、教育実習との日程調整、模擬授業の添削
  • 大学キャリアセンター:ES添削、業界情報、併願スケジュールの客観チェック
  • エージェント:企業側の選考スピード調整、教員志望を前提にした求人の絞り込み
  • 教員になったOB・OG、一般就職したOB・OG:実際の働き方と、選ばなかった道のリアル

一人で全部抱えないこと。配球を一緒に考えてくれる相手を複数持つことが、長いシーズンを投げ切る一番の支えになります。

まとめ:併願は保険ではなく、挑戦を続けるための戦略

体育教師を目指しながら一般就職を併願するやり方の結論は、「日程をずらす」「伝え方を設計する」「受け皿を3系統持つ」の3点に集約されます。併願は夢をあきらめる準備ではなく、教員採用試験という本番で思い切り振り抜くために、足場を先に固める戦略です。落ちたときのことを考えるのが怖いのではなく、考えておくからこそ当日は目の前の問題だけに集中できます。

全体像をもう一度整理する

  • 日程をずらす:一次試験の前後2週間は面接を入れない。3年冬〜4年春で企業の選考を前倒しし、6〜8月を試験に空ける。
  • 伝え方を設計する:教員志望を隠さず、「なぜその企業でも力を発揮できるのか」を自分の言葉で接続する。嘘をつかないほうが、入社後も続く。
  • 受け皿を3系統持つ:講師登録(常勤・非常勤)/正社員/業務委託・副業。1つに依存しないことが、来年もう一度受験するための資金と時間を生む。
  • 記録を残す:出願期限、提出書類、面接日、連絡先を一元管理。併願の失敗は実力ではなく管理ミスで起きることが多い。

不合格は「終わり」ではなく分岐

仮に今年が届かなくても、講師として現場に立ちながら来年に挑む道、一般企業で社会人経験を積んでから教壇に戻る道、スポーツに関わる別の仕事で力を発揮する道があります。大切なのは、結果が出る前に分岐の地図を持っておくこと。教員採用試験に不合格だったあとの進路5択を先に眺めておくだけでも、試験当日の心の余白はかなり変わります。

「ダメでも受け止める人がいる」状態をつくる

どれだけ準備しても、採用試験には運の要素が残ります。だからこそ、結果が出る前に相談できる相手を確保しておいてください。親でも、指導者でも、第三者でもかまいません。受け止めてくれる誰かがいる状態は、精神論ではなく、意思決定の質を上げる実務的なインフラです。

JOB PITCHは、高校・社会人野球を経て四国アイランドリーグでプレーした元選手である代表が立ち上げました。引退時にセカンドキャリアの現実にぶつかった当事者だからこそ、競技に打ち込んできた人の次のフィールド設計を、女房役として一緒に組み立てます。正社員紹介だけでなく、業務委託の案件を下ろす支援、正社員×副業の二刀流設計まで、その人の人生の形に合わせて提案します。

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よくある質問(FAQ)

Q. 体育教師を目指していることを就活の面接で正直に言うべきですか?

A. 結論は「言い方次第で言ったほうがいい」です。伏せたまま入社すると早期退職につながりやすく、双方の損になります。教採への挑戦時期と、入社した場合にどう貢献したいかをセットで話せば、誠実さと計画性として評価されるケースが多くあります。

Q. 教員採用試験に落ちたら、新卒カードは無駄になりますか?

A. 無駄にはなりません。既卒1〜3年は第二新卒枠や通年採用で十分に選考対象です。講師として教壇に立ちながら再挑戦する道もあり、その経験自体が企業からの評価につながることもあります。重要なのは空白期間の過ごし方を説明できるかどうかです。

Q. 併願すると教員採用試験の勉強時間が足りなくなりませんか?

A. 時期をずらせば両立は可能です。筆記対策は冬〜春に先行着手し、民間の選考が落ち着く初夏から面接・実技・模擬授業に集中する配分が現実的です。応募する企業数を10〜20社程度に絞り、業界を固めて使い回せる準備にするのが鍵になります。


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山田 将大のアバター 山田 将大

SHIROTSUME GRASS株式会社 代表取締役/JOB PITCH運営責任者。高校・社会人野球を経て四国アイランドリーグplus(独立リーグ)でプレー。自身の引退時に直面したセカンドキャリアの厳しさを原点に、スポーツ経験者の転職・キャリア支援「JOB PITCH」を立ち上げる。「挑戦する人の、女房役。」を信条に、求職者一人ひとりの強みの言語化から入社後の定着まで伴走している。

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